15号室

前回の続きをどう書き出そうかと迷っていた矢先、シ-ナ&ロケッツのシ-ナさんの訃報が舞い込んだ。
『ヤス、シ-ナが亡くなったってさ』そう言われた途端、オレの頭の中では、椎名という名字の知り合いなんていたっけかな?という脳内検索が行われていたが、スグには、シナロケのシ-ナさんが亡くなった事実を理解し自分の思考を整理するコトはできなかった。

シ-ナ&ロケッツの存在を初めて知ったのは、二十歳のトキ栃木に戻っていた頃だ。
キッカケは、ナニカの雑誌に載っていた写真。
エルビスコステロにソックリなギタリストのいるバンド。という注釈がついていた。
それともう一つ、シナロケに興味を持った理由があった。
当時後追い(リアルタイムでその存在を知る由もなかった)で夢中になっていたサンハウスのギタリストの新バンド!というコトだ。
シナロケが一般的にブレイクしたのは、『真空パック』からだろうか?
音楽的未成熟なオレには、YMOや坂本龍一が絡んだ楽曲にはピンと来なかったが…
それでも、ユーメイドリームには夢中になったけどね。
言うには及ばないコトだが、シ-ナさんの歌声はキュートでク-ルでたまらない。
近年の渋いハスキーボイスもカッコ良かった。

シ-ナ&ロケッツの真骨頂は、実は真空パックではなく1Stアルバムだと、オレは思っている。
誠さんのギターもロックしているし…シ-ナさんのドアップのジャケットもカッコ良かった。
シナロケはずっと好きだが、オレのフェバリットアルバムは、山口富士夫さんが参加しているピンナップベイビ-ブルースだ。
とにかくよく聴いた。
あの頃のシ-ナさんの歌声は、たまらない。

ヒトは各各、色々なミュージシャンに生き方を教わり、励まされ、勇気をもらい..モノではないあらゆるモノを授かっているのだ。
授けてくれたご本人が亡くなられても、授けてくれたモノは一生オレ達の胸中で生き続けていくのだ。
シ-ナさんの歌声や生き方は、これからもずっ途絶えることはないのだ。
ほら、レモンティ-が聴こえてきた。
合掌。

2015年2月15日 Yasu

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