6号室

2008年8月に「チェルシーの日」に出演したのを機に奇形児は、また歩き出した。
その直後、某君がガーゼに共演をオファーしたトキ、「過去の栄光にすがっているようなバンドとは、一緒にやりたくない」とシン氏に言われたらしい。
らしい。というのは、シン氏から直接対面で言われた訳ではないからだ。
何れにしても、シン氏のその言葉こそが、今のオレの原動力であることは間違いない。

ややもすると、イベント・バンドに成りかねなかった奇形児の状況が、そこにはあった。
1度きりのお祭りで幕をひくのか?20年30年もの歳月を真剣勝負で凌ぎきっているバンド達と、同じフィールドで闘うのか?
答えは、2つに1つなのだ。
オレ達は軋轢の中で後者を選んだ。
それから6年の歳月を経て、80年代の曲のみでワンステージを演出する余裕と自信が、多少持てたのかもしれない。

勿論、ノスタルジーを否定する気は更更ない。
ただ、想い出は過去にあるのではなく、未来を見据えたその視線の先のみに存在するような気にさせてくれた、昨夜のワンマンGIGだったのでした。

2014年12月13日 Yasu

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